教習所に通うのは平均して2~3ヶ月かかってしまうため、集中して免許を早く取りたいと考えている場合におすすめなのが合宿で免許を取る方法です。通学する必要がないため、集中して教習を受けることができ、短期間で免許を取得することが可能となります。そこで合宿で免許を取る際の流れについて、詳しく見ていきましょう。

通学と合宿の免許取得の違い

通学で免許を取得する場合と合宿で免許を取る場合、大きく違うのは教習所のカリキュラムです。通学の場合、多くの教習生がいるため教習所ではあらかじめ時間割が決まっています。毎週決まった曜日が入校日になっているため、それに合わせて教習をスタートさせる必要があります。また技能教習は予約制となっており、自分の時間が空いたときに必ず予約が取れるとは限りません。また急に用事が入ればキャンセルする必要があり、そのため決められた学科や技能教習を取得するまで時間がかかってしまうのです。一方、合宿免許は日程があらかじめ決まっています。入校日は指定されていますが、教習の時間割は決まっていてその期間内で免許を取得できるよう指導が行われます。

合宿免許の免許取得までの流れ

合宿免許でも免許取得に必要となる学科や技能教習の時間については決まっています。ただし入校から卒業までの流れには違いがありますので詳しく見ていきましょう。

1.教習所を決める

合宿免許を行っている教習所は、全国から選ぶことが可能です。自分が通いたいと思っている教習所で合宿も行っているかは分からないので、HPなどで確認しましょう。インターネットで入校の申し込みができることもあります。

2.入校日当日

合宿免許では入校日が指定されています。指定された集合場所に指定された時間に行くようにしましょう。場所については教習所だけでなく最寄りの駅やバス停で送迎がされる場合もあります。遅刻するとキャンセル扱いとなってしまうため、注意が必要です。

3.入校手続き

教習所で入校の手続きをします。申込書の記入や費用の払い込み、教習原簿などの必要書類に添付する写真の撮影なども行われます。申し込みが済んだらオリエンテーションが行われます。合宿の期間中はよほどのことがない限り途中で帰宅することはできません。もし何かあったときにはどう対処すればいいか、また宿泊施設での注意事項なども説明があります。

4.適性検査

教習所内で視力や聴力についての検査、および運転に関する適性検査が行われます。視力や聴力については矯正で問題がなければ大丈夫なので、眼鏡やコンタクトをしている場合は忘れずに持ってくるようにしましょう。片眼で0.3以上、両目で0.7以上あることが必須となります。

5.第1段階

合宿の場合、オリエンテーションと適性検査が行われてすぐに学科教習が始まります。最短期間で教習をすることが目的なので基本的には午前中に学科、午後は技能教習となります。技能の最終時間にみきわめをもらい、修了検定を受けることになります。修了検定は教習所で指定されている曜日に合わせてスケジュールが組まれています。その日中に学科も技能も検定を受け合格すれば仮免許が取得できます。

6.第2段階

仮免許が取得できれば、第2段階に進みます。学科は応用となり、技能教習は教習所のコース内ではなく公道を走ることになります。第2段階も1日の時間割が決まっており、午前中は学科、午後は技能となっていることがほとんどです。技能教習は第1段階では1日に2時限しか受けることができませんが、第2段階では1日3時限まで受けることが可能となります。学科は本免許に向けた内容となりますし、技能教習は時間が増えることだけでなく学ぶことも増えるためかなりハードになります。第2段階の最終となる卒業検定は技能の検定だけですが、こちらも教習所で設定された曜日に受けることになります。合格すれば合宿は終了します。