車の免許を取りに行きたいけれど、通うことができる範囲で教習所がない、また仕事で免許が必要になったのでできるだけ早く免許を取りたいという場合には合宿免許に参加する方法がおすすめです。合宿免許の大きなメリットは、日本全国にある教習所で免許の取得のための勉強や教習に取り組めるという点です。学校に通いながら、また会社帰りなどに時間を作って教習所に通学するのは簡単ではありません。ただ、合宿免許は集中的に免許取得のために教習に取り組む必要があるため、その期間内は合宿所から出ていくことができないのがデメリットともいえますが、平均2~3ヶ月は卒業までにかかる通学に比べ、時間的にも金銭的にも大きく節約ができます。そこで合宿免許にかかる期間や気になる点について、詳しくご紹介します。

合宿免許では最短で免許が取れる

教習所では免許取得までに受けなければならない学科と技能の教習時間が決まっています。これは合宿免許でも同じです。ただし免許によっても必要となる時間は変わってきます。

法令で定められている普通免許取得に必要となる教習時間

仮免許が取得可能な修了検定までの第1段階では、学科教習は10時限、技能教習は15時限となっています。ただしオートマ限定の場合は技能教習は12時限でよいことになっています。そして仮免許取得後、本免許の試験が受けられる卒業検定までの第2段階は学科が16時限、技能は19時限受けなければなりません。こちらはオートマ限定の場合も同じです。さらに学科は1日に受講できる時限に制約はありませんが、技能教習は安全面を考慮して1日に受講可能な時限が決まっています。第1段階では2時限、第2段階では3時限までです。ただし連続しての教習はできないことになっています。

合宿で免許を取得できるのは最短で14日

1日に受講できる教習時間は決まっていますが、合宿免許の場合は通学の場合と違い、集中して学ぶことができます。そのため修了検定や卒業検定に落ちることなくクリアできれば最短で14日間で卒業が可能です。ただしこれは技能教習が3時間少ないオートマ限定の場合で、マニュアル免許の場合は3時間技能教習を受けるために2日必要なため最短でも16日間必要となります。

合宿免許はどこでも最短で卒業できるスケジュール?

オートマ限定で14日間、マニュアル免許で16日間で卒業が可能というのはあくまでも「法令で定められた教習時間をクリアした場合」のことです。この間用意された合宿所に缶詰めになるわけですから、教習生も大変ですが指導する教習所側も大変です。そのため教習所によっては休校日を間に入れたり、逆に13日間で取得可能となっているところもあります。さらに教習所では春休みや夏休みなどの繁忙期には合宿期間が長く設定されたり、閑散期には逆に短く設定されたりと切り替えているところもあるため注意が必要です。特に社会人の方で休暇を取って免許を取得したいと考えているのであれば、学生の方が集中しやすい時期を外すこともおすすめです。また休暇ついでに観光もしたいと考えているならできるだけ閑散期を選ぶことも必要です。4月から7月、もしくは10月から12月、地域によっては1月2月も閑散期です。

合宿中に免許が取れなかったら期間は延ばせる?

合宿では免許が取れるよう集中して指導を行うので、ほとんどの人は期限内、また早めに卒業となります。ただどうしても技能には個人差があるため検定に不合格となってしまうこともあります。その場合でも期間を延長することが可能、もしくは延長になっても無料で継続可能といった設定がされていることも多いので、心配はいりません。ただし合宿免許の場合は「卒業まで」しか指導はしてもらえません。本免許の取得は自分で免許試験場まで行って試験を受ける必要があります。会社員の方はそのことも考えて取得のスケジュールを考えておくことをおすすめします。