免許を取得する場合に、自動車教習所に行くということになりますが、どのように選んでいいのかわからないという人が実は多くいます。例えば、出来るだけ費用を抑えたいという人もいるでしょうし、仕事をしているので、マイペースで自動車免許を取得したいという人もいると思います。ただ、どうしても外さないほうがいいというポイントもありますので、以上の点を踏まえて、自動車教習所の選び方について考えていきたいと思います。

費用を抑えたい人向けの教習所

運転免許を取得するにあたって、自動車教習所に通うということで避けて通れないことは、費用の問題です。数万円で済めばいいですけれども、実際にはそういうことにはなりませんが、出来るだけ費用を抑えたい、短期で免許を取得したいということになると、断然合宿免許がおすすめです。合宿免許は免許を取るためにカリキュラムが組まれているので、通常の教習所で2~3か月かかるところ、2週間強で免許を取得することが出来ます。しかも、費用も通学の教習所と比べてもかなり安い料金ですし、何よりも免許を取得することだけに集中することが出来るので、出来るだけ早く、かつ、安く免許を取得するという目的がある場合には、合宿免許がおすすめです。もちろん、通学制の教習所もいいところはあります。まず、マイペースで免許取得を目指すことが出来るので、精神的に余裕がもてますし、何よりも自宅から通えるというメリットもあります。ただ、繁忙期に入所してしまうと、実技や学科のクラスに集中してしまうので、キャンセル待ちなどしないと、クラスで学ぶことが出来ないというデメリットもあります。また、コストも総費用という点からすると、合宿免許よりも10万円強高くなります。

公認校と非公認校

以上が合宿をして免許を取得する方法と教習所の通学しながら免許を取得する方法について大きな違いをご説明しましたが、実はこの二つの種類を選択する前に、もっと大事な教習所の選び方があります。どういう選び方かというと、教習所には大きく分けて2つの種類の教習所があります。一般的に一口に教習所と言えば指定自動車教習所(公認校とも言います。)を指しますが、それとは別に届出自動車教習所(非公認校と言います)というものが存在します。

この二つの教習所の違いについてご説明します。公認校の場合は教習所内で仮免許を取得することが出来、仮免許を取得した後に学科や実技の教習を受けて卒業をすると、「卒業証明書」という書類が交付されます。公認校の卒業証明書があると、運転免許試験場での技能試験(車を運転する試験)が免除になり、筆記試験(学科試験)を合格するれば、自動車運転免許を取得することが出来ます。一方で非公認校は公的なメリットはなく、運転の練習をするだけになります。そのため、公認校では免除になる試験も、非公認校では試験は一切免除ということはありませんので、仮免許を取得する場合も免許運転試験場で改めて試験を受ける必要になります。もちろん、非公認校のメリットは価格が安いということなのですが、実際には試験に合格出来ないため、追加で試験を別途受験したり、追加教習を受けるということになった場合には、通常の費用よりも掛かってしまうということも十分ありうることでもあります。

また、非公認校の場合、免許の試験を受ける場合には、公安委員会の試験を受けることになるのですが、仮に不合格になった場合などは、どこがよくなかったのかというようなアドバイスは一切ありませんが、指定校での試験を受けた場合には、不合格になっても教習所の方でどうして不合格になったのか、どうすればいいのかというアドバイスを受けることが出来ます。

このように考えると、利便性などを考えると、教習所は指定校を選ぶほうが良いと思います。