通学で免許を取る場合、決まった時間学科や技能の教習を受けなければならないことに加えて、教習所まで通う必要があります。そのため時間割などを自分でうまく組み合わせないと無駄な時間を作ってしまうことになります。そこで事前に免許を取るときの流れについて頭に入れておくためにも、詳しい流れをご紹介します。

通学で免許を取るときの基本的な流れ

通学で教習所に通う場合、まずはどの教習所で学ぶかを選ぶ必要があります。学校や会社の帰りに通う場合は、帰宅ルートの途中にある方が通いやすくおすすめです。ただし土日にも時間ができれば通いたいと考えているのであれば自宅から近い方が、土日の他にも急に予定が空いたときにすぐ行くことができるメリットがあります。通う教習所が決まったら、申込用紙を先にもらっておくとスムーズです。

1.入校する

教習所で申し込みをし、入校します。事前に申し込みができる場合もありますし、当日入校と共に申し込みをする場合もあります。入校の日は学校によって決まっていますので、できれば事前に学校で流れを聞いておくといいでしょう。教習所で必要になる費用の払い込みや教習原簿(教習生の学科や技能の教習について記録する書類)に添付する写真の撮影なども当日に行われることがあります。入校の手続きが終わったら、オリエンテーションが行われ、教習についての説明があります。

2.適性検査

オリエンテーションのあと適性検査が行われます。これは教習を受ける際に免許取得に必要となる視力や運転に関する癖を把握するためのものです。検査を受けて結果がどうだったとしても、それで免許が取れなくなるということはありません。ただし視力検査、色彩判別能力の目の検査、聴力検査で耳の検査が行われますが、基準に達していないと教習が受けられません。視力は片眼が0.3以上、両目で0.7以上であること、色彩は赤、黄色、青の識別ができることが必要です。聴力は障害がない限り問題はありませんが、障害がある場合は事前に申し出ましょう。視力、聴力とも矯正(眼鏡やコンタクト、補聴器等)で基準に達していれば教習を受けることは可能です。さらに運転適性検査では、アンケート方式で性格について診断します。行動と性格について質問があります。

3.学科開始

オリエンテーションと適性検査後、そのまま1限目の学科教習を受けることが可能です。この先行教習を受けないと、以降の学科や技能教習を受けることができません。このあと時間割が合えば2限目以降の学科教習や技能教習を受けることも可能です。

4.第1段階からみきわめまで

第1段階では、学科の教習と並行して技能教習を受けます。仮免許を取得していませんので、教習所に設置されたコース内を走ることになります。規定の時間の学科と技能の教習を受け、技能教習の最後の時間に「みきわめ」をもらえれば仮免許試験である修了検定を受けることができます。

5.修了検定

仮免許の学科試験、修了検定を受けます。学科試験は9割正解で合格となります。修了検定はコース内に決められたルートを試験官に助手席に乗ってもらい運転します。合格すれば仮免許を取得し、公道を走ることができるようになります。

6.第2段階からみきわめまで

第2段階では、学科と技能教習を受けます。どちらも応用となりますが、技能教習は教習所外の公道を走ることになります。また教習所内のコースやシミュレータを使い、危険予測や悪条件下の運転などについて学びます。また高速道路を走る教習やチェーンの使い方、タイヤ交換なども学びます。技能の最終時間にみきわめがもらえれば卒業試験を受けることができます。

7.卒業検定

卒業検定は技能の試験だけとなります。路上で試験官が助手席に座り、検定を受けます。合格すれば教習所は卒業です。教習所によっては本免許の試験まで引率してもらえることもあります。