自動車免許を取るために教習所に通うことになった場合、平均で2~3ヶ月は学科や技能の講習を受けることになります。ただしあくまでも平均なのでこれより早く卒業できる場合もあれば時間がかかる場合もあります。そこで通学で免許を取るためにはどれぐらいの期間が必要となるのか、状況別に詳しくご紹介します。

教習所で受講する教習は決められていることに注意

公安委員会に認定、もしくは届出をしている教習所の場合、卒業までに受ける学科と技能の教習は時間が決められています。そのため教習所で免許取得にかかる時間はほとんど差がありません。実際通学で免許を取得する場合、以下の教習が必要です。

マニュアル免許の場合

マニュアル(ミッション車とオートマ車が運転可能)免許の場合は、

  • 第1段階 学科教習10時限、技能教習は15時限となっています。二輪免許を持っている場合は学科は免除、技能教習は13時限です。
  • 第2段階 学科教習16時限、技能教習は19時限です。二輪免許がある場合には学科は1時限、技能教習は19時限です。また原付講習を行っている教習所だと、2時限講習があります。二輪免許のある人は講習は免除されます。

オートマ限定の場合

オートマ限定の場合、学科はマニュアル免許と同じですが、第1段階の技能講習が短縮されており12時限です。二輪の免許がある場合には10時限となります。第2段階については、オートマ限定もマニュアル免許も同じで学科は16時限、技能は19時限受けなければならないことになっています。二輪免許を持っている人は学科は1時限ですが技能は19時限です。オートマ限定でも原付講習のある教習所では2時限講習を受ける必要があります。

教習所の場所によっても免許取得にかかる時間は変わる

自分が通う教習所をどこにするかによっても、教習にかかる時間には違いが出ます。教習所は基本的に教習に必要となる広い場所が必要となります。そのため自宅や会社から近い、通いやすい場所にあることもあればバスなどを利用しなければ難しい場所にあることもあります。通いやすい場所に教習所がない、また行きたい教習所が遠い場所にしかないという場合には、週末に集中して通う、もしくは毎日短時間でも通うといった方法で免許取得を目指すことになります。この場合は半年程度は卒業までかかると考えておいた方がいいでしょう。教習所では入校から卒業まで9ヶ月で終えなければならないことになっていますが、
逆にいえばそれまでに卒業すれば問題はありません。また、遠距離にある教習所の場合はバスの送迎や交通費の援助や支給を行っているところもありますので、多少時間がかかっても自分が納得のいく教習所に通う方がおすすめです。

学生の場合は短期集中で取得を目指すのがおすすめ

高校生や大学生の場合、免許の取得にかけられる時間はあまりありません。授業の調整がある程度できる大学生の場合は別ですが、就職などに免許が必要な場合は取得までの時間が限られています。集中的に通って免許を取ればそのまま仕事で車を運転できるので、運転の間隔を忘れずに済みます。ただ、教習所では春休みや夏休みは他にも免許を取得したいと考えている人が多くいるため注意が必要です。逆に講習を受ける人が多い時期には教習のスケジュールがしっかり詰まっていますので、短期間で取りやすくなっています。早い人であれば1ヶ月、遅くても2ヶ月で免許の取得が可能です。

社会人は半年ぐらいの余裕を持って免許取得を目指すのがおすすめ

時間の調整ができる学生と違い、社会人や主婦の場合は空き時間を利用して免許の取得を目指すことになります。特に社会人の場合は仕事帰りは疲れていてかえって集中できないこともあります。そういった場合は土日に集中して通う、もしくは土日に加え平日もできる日は通うといった方法で、長期的に考えることをおすすめします。また学生が集中する時期には技能講習の予約が取りにくいので、教習者が少なくなる4月や9月からスタートすると半年かからずに取得も可能です。